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啓side
朝4時の電話。
曲ですぐに雅様だと判断しすぐに出た。
電話口から聞こえてくる苦しそうな声。
頭の中が真っ白になり急いで雅様の部屋に向かう。
風紀の権限で持っている合鍵で部屋に入り、雅様の元に駆けつける。
僕のせいだと涙を流す雅様はどこかへ消えてしまいそうだった。
陸様や夕様の事は正直思い出して欲しかった。
しかし今夜の雅様を見てもう思い出さないでほしいと思った。
奴らのせいなのに、雅様が辛い思いをするのを見ていられなかった。
もう、思い出してあの場所に立つことは無くていいから。
だから私のそばで笑っていて欲しいと願った。
もう雅様が苦しまないでいいように、奴らに見つからないように2人でひっそりと暮らしていきたいと願った。
そんな事が許されないことも、そんな事ができるはずか無いことも分かっているのに。
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