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愛理の死後。
私は生きていくと決めたのに、自傷癖がひどくなった。
手首や腕を切り刻む。
全く痛みは感じなかった。
どこかで何かを失ってしまったんだろうか。
自分が自分で居られる何かを。
彼氏の慶はそんな私を止めようと必死だった。
かわいそうに、まだ高校1年なのにこんな自傷癖激しい女と付き合ってしまった。
すごく純粋に真っ直ぐ、私の自傷を止めようとしてくれた。
でも私はブレーキをかけることはなかった。
自傷にブレーキがかからなかったんじゃなく、かけなかったのだ。
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