紫斑病闘病日記 8月

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8月4日 喉のイガイガ感は変わらず 困ったもんだ。紫斑病的なものはほぼ落ち着いて来ているのに 空いていた向かいのベッドに新しい入院患者さんがやってくる 「付き添いの方のベッドは…毎朝駐車券を…」 看護士さんが説明している 24時間要家族介護!? なかなかハードな人だな ちゃんと家族の人と会話は出来てるし、自分で食事も出来るみたいだけど…何故? 「検査入院やから5日ほどよな」 そんな事ないよ、もっとよ 「体どこっちゃ悪くないぜ」 お医者さんがおらないかんって言うたんよ 「点滴ちゃんと落ちよるかな」 あぁ、触ったらいかんて。じいちゃんじっと寝とってや 「検査入院は5日くらいかな」 もっとおらないかんのよ 「体はどこっちゃ悪くないぜ」 …会話が無限ループしてる そっち系か。家族の人も大変だな 50回くらい「検査入院」という言葉を聞いて消灯時間 どうやら夜は大人しく寝てくれるようだ。やれ一安心 「あぁ、点滴抜けた」 何しよんよじいちゃん! 「点滴落ちよらんかと思たんよ」 触ったらいかん言うたやろ! …賑やかだなぁもう 寝かせて下さいよ本当に 家族の人がナースコールを押し、点滴を入れ直して貰っている 「5日ほど検査入院よな」 いい加減理解しなさいよ …こういう人が「本物」なんだろう 私の父はどう考えても大丈夫じゃないかと思ってしまうのだが
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