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キャンディの魔法を模倣し雷の属性を付加させたというわけだ。
しかし疑問はまだ残る。
アルは今までの戦いにおいて、カードを2つ同時に発動させることしてこなかった。
アル曰く、1つでも強力なカードを複数枚使うということは、身体に多大なる影響を与えるということになる。
つまり、一撃必殺で決めなければ、負けが確定するということ。
体を全く動かせなくなってしまうので、その後は相手側の良いままになってしまう。
だから、今まで使ってこなかったという。
「なら2枚同時に使っても倒れないようにならないといけないってことよね?現状維持でいいなんて思ってるわけないわよね?私がこのチームに入ったのはお姉様を超えてトップに上り詰めるため、そのためにはあなたに強くなってもらわなくちゃ困るの。だから、今日から私の作ったメニューを必ず放課後にしてもらうから。逃げたら校長に言いつけるからね♪」
今になって加入の話はなしということには出来ないだろうか?
放課後の自由時間が無くなるという苦痛は耐え難い。
しかも、どんなに恐ろしいメニューを組まれるのかも未知数・・
完璧主義者的雰囲気を醸し出すキャンディのことだ、とんでもないメニューなのだろう。
「僕には僕のペースがあるからさ、だから放っておいて欲しいなぁーって思ってるんですけど・・いや、すみません」
目の笑っていない笑顔ほど怖いものは無い。
アルの周りにいる女子には共通点がある、怒らせると怖いということだ。
もっと純粋で優しい女子が身近にいて欲しいものだ。
こんなことを聞かれたら、何度殺されるか分かったものではない。
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