古の魔法と底辺を知る者

天翔姫

キャンディと裸の付き合いをしたレナは、叱られる前に体を洗い、さっさと外へ出て部屋へと帰った。
キャンディも2分ぐらいしてから、落ち着きを取り戻し毅然とした態度で体を洗い、部屋へと戻る。
後日、レナが正座をさせられ、叱られたのは言うまでもない。

アルのいない所で仲良くなっていた2人。
叱られている内容を聴いた時、聞かなければ良かったと少し後悔している。
何故なら自分もレナの隣で正座しているからだ。
人の話を盗み聞きするとはマナーがなってないという理由で・・
流石パージナイツ、学園の規則を決めているのもこの機関だから、裁くのも気分次第とも言える。

訓練2日目、筋肉痛で動くことが出来ずにアル・レナ欠席。
3日目アル逃走、キャンディに拘束され、基礎体力訓練30分追加、無事死亡。
次の試合までは2週間の期間がある。
学園の教師陣の定休日ということで試合が延期されている。
1ヵ月に1度は定休日があるので、そこで皆リフレッシュをする。
アル達も街へデートするというリフレッシュがあるが、現状は地獄でしかない。
結局、模擬戦は基礎体力がついてからするということでなしとなった。
手を叩いて喜んでいたら、キャンディに睨まれたが、だいぶ馴染んできたのか笑顔でゆっくりやりましょと言ってくれた。

キャンディとレナはよく訓練後、遊んだり、勉強したりと交流を深めているようだった。
アルは最近一人が多い、友達がいないというのは本当で、基本図書館で本を読み漁ったり、部屋でタブレットを弄っている。

そしてデートの日が近づいていく。
この日、アルの魔法、古代魔法の本当の力がこんな形で発揮されるとは誰も思ってはいなかった。