暴走

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デート一週間前 午前中は座学で基礎魔法学。 前半は火・水・雷・風・地・光・闇の7つの属性の性質について学び、後半は学んだことを活かし、実戦で使ってみる授業。 ちなみにアルはこの授業がとても嫌いである。 基礎魔法を扱えないアルにとっては苦痛でしかない授業の1つである。 席は普段通りレナが隣りに座っている。 しかし普段とは違うことが1つあった。 何故かレナの反対側、つまりアルの左側にキャンディが何食わぬ顔で座っている。 基本、2人掛けとして使われている席に、3人座っている異様な光景。 アル達以外は2人掛け、かなり浮いている状態である。 2人の女性に恥ずかしいといった感情はないようで、アルだけがそわそわとしていた。 「あのぉ僕、別の席に移動するので2人はここで仲良く勉強をして下さい」 レナとキャンディは口を揃えて、ダメと言い放ち、アルの拒否する権利を剥奪する。 仕方なく2人に挟まれ授業を受けることになった。 カーリーが入室し、授業が始まる。 カーリーの授業は厳しいと有名なので、居眠りをするわけにはいかない。 それに寝れない理由がもう1つある。 隣に真面目ちゃんが座っているのだ、居眠りなんかしたら授業終了後何をされるか分かったものではない。 火はプロメテウスという神から授かった魔法の1つ。 熱や燃焼など様々な力に派生することが出来る。 さらに火の魔法を極めし者は、炎の力を扱えるようになる。 火の魔法よりも殺傷能力が高く、使えるようになれば世間から一人前と認められる。 水はポセイドンという神から授かった魔法の1つ。 氷や蒸気など様々な力に派生することが出来る。 水の魔法を極めし者は、氷の力を扱えるようになる。 説明は火の魔法と同じ。 風はアイオロスという神から授かった魔法の1つ。 風の力を用いて飛翔したり、嵐を引き起こしたりすることが出来る。 風の魔法を極めし者は、音の力を扱えるようになる。 以下同文。 雷はトールという神から授かった魔法の1つ。 雷の力は移動にも攻撃にも使える魔法の1つ。 雷の魔法を極めし者は、光の力を扱えるようになる。 以下同文 地はガイアという神から授かった魔法の1つ。 大地を創造したり、植物系の魔法を扱うことも出来る。 地の魔法を極めし者は、天体魔法を扱えるようになる。 光はヘイムダルという神から授かった魔法の1つ。 雷の魔法の派生でもある。 光の魔法を極めし者は、聖魔法を扱えるようになる。 闇はハデスという神から授かった魔法の1つ。 重力魔法や毒を扱うことが出来る。 闇の魔法を極めし者は、邪魔法を扱えるようになる。 この授業は入学すぐに受けた授業だ。 現在は応用編だがアルには出来ないことなので、いつも睡魔と戦いながら、前半の授業を乗り切っている。
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