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彼がどんな人かはまだ少しもわからないが、先生の人を見る目は確かなものだ。
そう言う意味ではとりあえずは安心してもいいようだ。
そうやって安堵すると急にお腹が空いてきた。
もうとっくに正午は回っているので先程から空腹でお腹が鳴る。
「平岡さん、お昼はまだですよね?」
『はい、まだですが』
「お任せでよかったら帰りに買って帰りますけど。あ、パンなんですけどいいですか?」
『ありがとう。何でもいいよ。好き嫌いもアレルギーもないから、霧島さんのおすすめでお願いしていいかな?』
彼は私の一歩先の質問の回答を一度に済ませた。
「わかりました」
私も短く返事をして電話を終えた。
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