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外の湿度の高い熱気に包まれても
私の背中には冷や汗が滲みそうだった。
どうしたらいいのか考えを絞り出そうとしても私の頭の中は混乱する一方で何も名案は浮かばなかった。
あの時はまだ平岡さんの存在を知らなかったために、自分のためのその場しのぎの嘘のつもりだった。
矢島専務とはそうそう会う機会もないので、あの嘘がこんなことになるとは思わなかったのだ。
今ここで平岡さんが否定すれば私の嘘はばれてしまう。
それは仕方がないが矢島専務には不快な想いをさせるだろうし、坂上先生にも嘘をつかせてしまったことになる。
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