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「私と……平岡さんが?」
復唱するように唱えて私はやっと気が付いた。
「……え? そ、そんなこと!? ダメです。ダメですよ!! 私の嘘のために平岡さんがそこまですることありません。もう、本当にごめんなさい!」
私は勢いを付けて深々と頭を下げた。
「霧島さん」
彼の言葉にゆっくりと頭を上げる。
「僕は……本当にそうなってもいいと思ってる」
「平岡さん、何言って……」
私はそこで口を噤んだ。
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