結婚相手ー2

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「……弓子?」 彼女からの突然の告白に私は戸惑わずにはいられなかった。 「あ、ああ、違うから。結婚したくないとか、そういうんじゃないの。彼のことももちろん好きだしちゃんと結婚もする」 私はそれだけ聞くととりあえず安堵した。 「でもさ……」 弓子は言いかけて天井を見上げた。 「結婚したらもう恋なんて出来なくなるじゃない? 私、面倒だし、本当に恋はいいやって思ってたから、今までいろんな出会いがあったのに、いつもその人の肩書とか条件とかばっかりに目がいって、ちゃんとその人を見てこなかったなぁと思って。 そしたら、もっと違う出会いがあったのかもしれないと思うと……少し、後悔っていうかさ……」 弓子の言いたいことは何となくわかった。 これがいわゆるマリッジブルーなのだろうか。
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