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「アイス食べる?」
「なんで冬にアイスなんだよ…」
「だって美味しいじゃん」
「俺はいい」
「そう?」
「うん」
テツはアイスを選んでる
そうだ…今日のうちに明日の分の材料買っとこ
そしたら明日学校終わったら直で家に行けるし
フラフラっとお菓子の材料を見に行く
料理なんて普段あまりしないから…何がいいのか分からない…。てゆうかどの材料をどの程度買えばどのぐらいの量になるんだ………?
「………。」
とりあえず生クリームだよな
手を伸ばそうとすると他の人と手がぶつかった
「…すいません」
「いや…こちらこそ」
…?
同い年ぐらいの奴だ…………。この制服………確か金持ち校のだったような
「にいちゃんはやく^^行っちゃうよー☆」
「ちょっ…待てって…」
そいつは生クリームを1つ掴むと弟らしき人物の方へと走っていった
「これで試作品5個目だね^^はて間に合うのやら☆」
「だ、大丈夫だ!」
…………。あの人たちも…料理でもすんのかな
「アイ…ここにいたんだ」
「…あぁ」
「あー…明日の材料ね」
「うん…。」
テツが持ってるカゴに適当にそれっぽい材料を入れていく
「ん?生クリーム4つも使うの?」
「予備だ…予備」
4つだと多いのか?
「なるほどー」
「よし…こんだけあればいいか」
「十分だと思うー」
お金を払って、袋につめて家に帰る
「…。」
「おじゃましまーす」
「…誰もいないし…言わなくていいよ」
「本当に誰もいないね…」
「まあね」
靴を脱いで買ったものをキッチンに置いてからリビングに適当に荷物を置く
「うわー…すっごい懐かしいー」
「覚えてんの?」
「ちょこっとねー」
テツがこの家に入ったのは小学校の頃…。それもほんと2、3回ぐらいだ
よく覚えてたな…すごいな………。
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