本編

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美「今日は、午後は休講だったね。」 香「そうだな。!」 美樹の後ろには、水が滴った長い髪を揺らす女の人が立っていた。 まさか、美樹の後ろにいるなんて。 女の人は、美樹の肩に手をかけていた。 香「美樹。速く行こう。」 美「えっ?どうしたの?」 私は、美樹の手を取って、走りだした。 しかし、女の人は美樹から離れない。 むしろ、私の方を向いてる。 ふと、美樹の方を向いた時に、女の人と目が合ってしまった。 女「私のことが見えているのね」 私は、見えないフリをする。 女「なんで、見えないフリをするの?」 私は、答えない。 すると、女は美樹から離れ、私に襲ってきた。 女「じゃあ、あんたに憑いてやるよ。」 私は、咄嗟に数珠を投げた。 女「ぎゃあー」 女は、悲鳴を上げ消えていった。 香「だから、夏は嫌いなんだ。」
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