8月の美しい言葉

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早いものでもう8月ですね。 今日は8月の季語を紹介します。 「壮月(そうげつ)」 活力に満ち溢れている月のこと。 「夢見昼顔(ゆめみひるがお)」 8月の誕生色。 真夏の野にまどろむ儚(はかな)げな 昼顔の淡い桃色。 朝顔、昼顔、夕顔の中で一番小ぶりで、注目されない花。 炎天下でも決してしおれることなく、まぶしい夢を見つづけているようです。 「木下闇(きのしたやみ)」 枝を伸ばし、葉をいっぱい茂らせた大木の下は、昼間でも暗闇です。 「忘れ水」 野中や木陰を流れ、誰にも気づかれないような水の流れを忘れ水といいます。 草陰に見え隠れして途切れ途切れに流れているので、和歌で恋のたとえに使われている。 「天泣(てんきゅう)」 雲がないのに降る雨のこと。 天気雨 は狐の嫁入りともいいます。 「夕星(ゆうずつ)」 ヴィーナス(金星)のこと。 夕陽に続いて出てくることからこう呼ばれる。 「夕化粧(ゆうげしょう)」 おしろい花のこと。 夕方に咲くのでこう呼ばれている。 主婦が雑事に追われながらも、夕方の化粧で女を取り戻す瞬間のこと。 「振舞水(ふるまいみず)」 暑さの中、道行く見知らぬ人を思いやって、通行人に大切な水を振る舞うこと。 「遠花火(とおはなび )」 遠くから見る音のない花火のこと。 「暮泥(くれなず)む」 暮れようとして暮れることができない空のこと。 あなたの心が映っているようです。 参考になればありがたいです。 さて、東京の深大寺(じんだいじ)を訪れた時、岩の中に延命観音が祀られていました。 その横に奥野細道の松尾芭蕉の碑がありました。 「象潟(さきがた)や 雨に西施(せいし)がねぶの花」 象潟(秋田県)の雨に煙る風景を見ると、雨に濡れて咲く合歓(ねむ)の花のような風情があり、あの美女の誉れ高い西施が物思わしげに半ば目を閉じて眠っているようである。 秋田県の象潟の沖で漁師の網にかかった延命観音を見た芭蕉の句です。 時の将軍がこれを江戸の深大寺に移して祀ったといいます。 また、先日深川不動を参拝してきましたが、 深川に芭蕉庵がありますが、そこで作った句に
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