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それに、恵実のテンションがいつものウザったいテンションに戻っていた
「さっきのは演技だったのか?」
「まさか!本当に悲しかったし泣きそうで大変だったんだよ?」
(佑都が死んじゃった後に泣いたのは秘密だけど)
...
「どうせ俺が死んだ後にひっそり泣いてたんだろ」
じっと恵実を見つめると、ギクリとお菓子やコップを準備していた手が止まる
「なんでわかるの!?」
「何年お前と一緒にいると思ってんだよ」
「デスヨネー」
どうやら俺との生活はかなり素を曝け出していたものだったらしい
「それより、ケーキ食べようよ♪」
どうやら帰りがけに寄ったケーキやでちゃっかり期間限定のケーキは買っていたらしい
俺はベッドから立ち上がり、椅子に座る
「はい」
「ん」
さらに乗せたケーキを受け取る
「佑都はさ、これからどうしたい?」
ケーキを一緒に食べていると、ふと恵実が問いかけてきた
「これからって?」
「これから、あたしはもう『あの世界』にはいられないから別の世界に行く予定だけど...佑都はどうしたい?あたしと一緒に異世界に行く?」
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