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ここで異世界に行く...以外の選択肢の可能性を考え口を開く
「ちなみに俺に与えられた選択肢は」
「『あたしと転生する』か『輪廻の環に還る』の二つだね。輪廻の環に還る場合、記憶のすべては抹消されちゃうけど」
ふーん...
今のまま恵実と異世界で暮らすか、このまま輪廻の環に還って全てを忘れるの二択か
「お前はどっちがいいんだ?」
もう死んでしまったものは仕方がない。受け入れるとして、恵実の意見を聞いてみることに
「あたしは~、佑都と一緒に転生したいな~」
両手を頬に添え、うっとりとした表情でクネクネと体をくねらせる恵実
「正直に言って気持ち悪い」
「心の声が駄々漏れ!!で、結局どうする?」
そうだな...
「お前と一緒に行くよ」
「ほんと!?」
テーブルから身を乗り出してくる、近い近い
「どうせすることもないしな、それに助けて貰った恩もあるみたいだし」
えっへん!とふんぞり返る恵実。得意げな表情が腹立つ...が、まぁ恩人であることに変わりはない
「じゃあ転生にあたって!佑都には力を授けて進ぜよう!!」
は?
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