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「まぁ、今の天界にあたしに勝てる奴なんてそうそういないから、卑怯な手でも使ってこない限りは大丈夫大丈夫♪」
ふーん
そこまで言うこいつの本気がどれ程強いのかはさておき、俺はここでずっと気になっていたことを聞いてみる
「『お前』の本名って何だ?」
「お、そこ聞いちゃう~?」
待ってましたと言わんばかりに片付ける手をいったん止め、どや顔で俺の頬を突っつく元最高神
ムカつくので殴りたい
「残念だけど、あたし自分の本名好きじゃないんだよね~。まぁどうしてもというなら教えるけど」
「別に」
興味を示さない反応を見せると、驚くほどに動揺しだす
どうやら俺が聞きたがることを予想していたようだ
「そんなに教えたいなら聞いてやるよ」
「なんか凄い釈然としない...!。まぁいいや、あたしの本名は『フィリス』だよ。でも内心恵実のままで呼んでほしかったり...」
キモい、まぁ希望なのでこれからも恵実で呼んでやるか
「じゃあ、いざ転生!」
残りの家具たちも片付けると、恵実が指を鳴らした。そして地面に出現した魔法陣の輝きに呑まれる
「ごー!」
恵実が俺の手を握ってきた、握り返したところで俺の意識は沈んでいった...
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