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しばらく歩いて、王都に到着した
驚くほどに何も起きないと、恵実は嘆いていたが俺としてありがたい方だ
むしろ何も起きないで欲しい、面倒でしかない
しばらく街を散策して海沿いの街道についた
「基本、あたしたち位の歳になると学校に通ったりするんだけどね」
と、恵実が指さすのは巨大な橋とその先にある島だった
「あれは『学園島』って言って、文字通り一つの島を学園として開拓したんだって。結構最先端の魔科学技術が使われてるみたいだよ」
王都の学校はあそこだけなのだろうか...そして恵実ならあそこに入りたいとか言い出しそうだ
内陸側に戻って散策を再開、すると奇妙な看板の店を見つけた。この世界の言語は日本語ではないはずだが、恵実の配慮で俺に日本語でも通じるようにしてくれたらしい
看板には『神樹の雫』と書かれていた
「この国では、大半の人が『ギルド』っていう組織に所属しているよ。中には商人だったり、国の軍に入ったりもしているけど...手っ取り早くお金を稼ぐにはギルドが一番効率良いんだ」
と、『神樹の雫』を指さす
どうやらここは店ではなくギルドのようだ
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