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うだるような暑さ、セミの鳴き声が夏を思い起こさせる7月末
期末試験が終わり、夏休みを控えた生徒たちが期待に胸を躍らせ談笑する教室
体育館での集会が終わり、連絡事項とプリントの配布が終われば晴れて夏休みだ
「佑都～、夏休みはどこに行くの？」
「予定なし」
隣の席から話しかけてくる女生徒、橙色の瞳が特徴的な少女は幼馴染の滝原恵実
そこそこの美少女でクラスでの人気も高い(これは別の理由もあってだが)学年ではアイドル的な存在だ
自己紹介が遅れた、俺の名前は青柳佑都。現在諸事情で恵実の家に同居している
男子からは羨ましいと言われているがこいつと一緒に生活していると苦労するぞ
なぜならこいつは何もしないからだ
掃除洗濯食事に至るまですべてが俺任せだから堪ったものではない...まぁ住まわせてもらっている身なので文句は言わないが
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