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ブラウスを整え、社長室に、入る私。
「失礼します。
江崎です。」
あくまでも、昨日の事など、無かったかのように、平静を装う。
「入れ。」
社長は、そう短く答える。
「失礼します。」
入ると、社長は、また、デスクの端に浅く腰かけ、長い足を床に持て余していた。
どんな、格好をしていてま、まるで外国映画のワンシーンのように、様になっている。
くやしいけれど、、、、。
「何の御用でしょうか?社長」
私は平静を装い、そう尋ねる。
社長は、端正な口を開く。
「あぁ、このポスターの件だが、よく出来ているよ。
キャッチフレーズも、モデルの配置もいい。
ただ、一点だけ、肝心の口紅の発色が足りないな。
色をやり直してくれ。」
そう言われて、足元にポスターをぽんと投げられる。
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