第3章 リユウ。

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次の日、ふられた私は、重い足取りを会社に向ける。 こんな日に限って、新発売の口紅のポスターの最終確認、、、、、、、。 きっと、社長とも顔をあわせるだろう。 私は考えただけで憂鬱だった。 デスクで作業していると、大谷くん、という、私がいつも外出の際に連れている新入社員が、声をかけた。 「先輩!! 江崎先輩!! どうしたんすか、顔しかめちゃって! 美人が台無しっすよ!笑」 大谷くんは、軽口をたたく。 「そんなお世辞言ったって、何にも出ないわよ? もーーー、要領がいいんだから! で、何の用なの?」 私は、尋ねる。 「何の用って、先輩さっきからずっと呼んでるのに、気がつかないから、、、! どうしたんすか?何か、心配事っすか?」 大谷くんは、尋ねる。 「ううん、何でも無いの!! それより、何??」 「あぁ、さっき、社長が、先輩を呼んできて欲しいって、偶然頼まれちゃって、、、、。」 大谷くんは言う。 私の顔は、一瞬引きつる。 「そ、そう! ありがと!」 そう言い席を立つ。
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