1人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「そうだ。これが美弥子から聞いたのをまとめたメモ。それとこれがおふくろからの――」
「あーはいはい。まいどありー。のり子さんには毎度お世話になってるからね。いっつも野菜はおすそ分けなんだ」
「そうなのか。こちらこそ世話になってる」
そんな会話を繰り返し、俺が書いたメモについて話を合わせる。
「このメモ、よく出来てるね。美弥ちゃんがこんな詳しく話してくれた? それとも――――」
「両方だ。でなければこんなにまとまらないからな。しかし、馬鹿話にしてはうまく出来てるだろう?」
うんうんと感心してメモを眺めている。そしておふくろのメモに裏があるのをわかったらしく、よく読んだ上で話し始める。
「実はね、これが始まったのが七年前。オカルトな話が出始めたのがそれくらいなんだけど、一気に七不思議的なことになっちゃって。それに合わせて関連付けられたのが――――」
最初のコメントを投稿しよう!