2.怪盗ポラリスは北飛刀を手に入れるのに苦労する。

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 銃弾が拳銃の銃口から勢いよく飛び出す。  だが、理数には猛スピードで飛び出す銃弾の姿が見えていた――ただ見えていたのではなく、スローモーションのように見えた。  理数は銃弾に注視して、自分に当たらないように素早く銃弾の軌道上から避けた。  理数の真横を銃弾が通過していく。そして、そのまま背後へと飛んでいった。 「アブね、アブね」  理数がそう呟きながら、魔女の方へ向く。 「あれ? 魔女の奴は?」  魔女のいた場所には何もいなかった。  後ろかと思い、理数は素早く振り返り身構えるが、倒れた警官や警備員以外は誰もいなかった。  階段の方から足音がする。その場から立ち去ろうとすると、ケータイがバイブ音を告げた。 「よし、ずらかるか」  理数はそう呟き、本館から立ち去った。
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