4人が本棚に入れています
本棚に追加
しかしどこか納得していないのだろう。生きている理由というのはナンセンスで、その一つ向こう、それが何かわからない。きっと私はそれを考えているのだろう。生きている理由の一つ向こう、それがなんなのか。きっとそれもナンセンスなことなのだろう。しかしそれを考えずにいられないのが私という人間であり、人形なのだ。生意気にも、思考を持った人形は生きている理由を考える。生きてはいないのに生きていると錯覚する。馬鹿馬鹿しい。
そんなことを考えているうちに、関節の痛みはなくなっている。相変わらず手に力は入らないが、日常に支障はないので問題はない。手早く着替えて食堂に行こう。
最初のコメントを投稿しよう!