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「アスベルっっ!!」
父親が駆け寄ろうとするも、男たちに肩を掴まれ動けない
「クリフェイド!一体、彼に何を飲ませたんだ!?」
ヒューは焦燥した顔でクリフェイドに怒鳴る
「ホントに何、飲ませたのさ!? 犯罪!?? え?まさか、ホントに犯罪犯す気!?」
同じく、動けないアゼルも平常心を装うが、その顔には焦燥の色が窺える…
「は?なに、馬鹿なこと言ってんですか…(呆)
さっきから言っているでしょう?ただの薬ですよ」
何やら誤解しているアゼルたちにクリフェイドは冷ややかな視線を送る
「馬鹿ですか?ふぅー…、なにを誤解しているのか大体見当はつきますが、まずは自分の目でよく確かめて下さい。
いいですか、これはただの薬です。その証拠に――‥」
その証拠に…、とクリフェイドはアスベルの父親の元に足を運び、彼の手から薬の入った袋を奪い、中のニ粒の薬を出し手に取ると…
アスベルの父親の鼻をつまむ。最初はそんなクリフェイドに抵抗し、唇に力を入れて口を閉じていたが、しだいに息苦しさから父親は口を開けた。
その瞬間、クリフェイドは、すかさず薬を開いた口に入れると無理矢理に飲ませた。
「ぐ…っ!」
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