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「だから私は反対したんだ!!男子校でも……こんな学園に入れるくらいなら、ジルタニアスの経営する学園のほうがまだマシだと…だから、あのとき言ったんだ!!」
クリフェイドに怒るヒュー。
「お前たちも…
シュバルク家の人間に手を出しておいて無事で済むと思うな」
理事長たちに冷たく尖った声で告げるヒューに理事長らは、サーッと顔を青ざめる
「シュ…シュバルク家だと!?そんな馬鹿なっ!!彼はクリストファー・サン・マルタン伯爵じゃないのか――‥!?」
「クリフェイドは私の弟だ!!!公には公表していないが、シュバルク家の末っ子。お前たちのいう名前はクリフェイドが勝手に身分詐称した名前であって実在しない。
…こちらにも非はあるが、それ以前にお前たちのやっていることは犯罪だ!そのうえ、知らなかったとは言え、シュバルク公爵家の人間に手を出した。お前たちは二度と今と同じ生活は送れないだろう」
ヒューの冷酷ともいえる、その言葉に理事長たちは力無く床に膝をつく。その瞳は虚ろだ…。
そう、公爵家の人間に手を出して無事で済むわけがない。ましてや、あのシュバルク公爵家の… 末っ子に、知らなかったとは言え、手を出してしまったのだ。
ヒューのその言葉の意味は社会的抹殺も含まれていた。言わば、二度と太陽を拝むことができない… そう意味しているのだ。
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