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「そう言いますけどね、それじゃぁ僕はヒュー兄さんに訊きますが、僕は媚薬の件は言ってないんですがね、
・・・・
どうして、知らないはずの兄さんが知っているんです?おかしいですよね。そもそも、なぜ急に?しかも、部下数人まで連れて。
まるで張り込んでいたみたいに… それにまた出てくるタイミングが随分といいですね」
クリフェイドは言葉を一端切ると、理事長のデスク前に立つヒューの所までゆっくり歩く。
ダンッ!理事長のデスクを力一杯叩いた。そして、目を細め鋭い瞳で目の前のヒューを睨む。
「いい加減にしてくださいよ!?入学前と交わした約束は!!?どこに行ったんです!? 学園にいる間は密偵も家の人間も送らないって…
確か、そういう約束しましたよね?ヒュー兄さん? だったら、この状況はどういうことですか!?」
ん、なんか…
雲行き、が… 怪しい気が‥‥
クリフェイドとヒューの二人のただならぬ不穏な空気に部下たちは不安げにヒューの同僚を見る。
イヤイヤイヤ;;こっち見るなって…
そんな周りの人間にお構いなしに、クリフェイドとヒューはというと――‥
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