-Zero-(中学編)

52/87
前へ
/89ページ
次へ
「そう言いますけどね、それじゃぁ僕はヒュー兄さんに訊きますが、僕は媚薬の件は言ってないんですがね、      ・・・・ どうして、知らないはずの兄さんが知っているんです?おかしいですよね。そもそも、なぜ急に?しかも、部下数人まで連れて。 まるで張り込んでいたみたいに… それにまた出てくるタイミングが随分といいですね」 クリフェイドは言葉を一端切ると、理事長のデスク前に立つヒューの所までゆっくり歩く。 ダンッ!理事長のデスクを力一杯叩いた。そして、目を細め鋭い瞳で目の前のヒューを睨む。 「いい加減にしてくださいよ!?入学前と交わした約束は!!?どこに行ったんです!? 学園にいる間は密偵も家の人間も送らないって… 確か、そういう約束しましたよね?ヒュー兄さん? だったら、この状況はどういうことですか!?」 ん、なんか… 雲行き、が… 怪しい気が‥‥ クリフェイドとヒューの二人のただならぬ不穏な空気に部下たちは不安げにヒューの同僚を見る。 イヤイヤイヤ;;こっち見るなって… そんな周りの人間にお構いなしに、クリフェイドとヒューはというと――‥ .
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加