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「なぜ、僕がこんな辺鄙なところにある学園をわざわざ選んだと思ってるんです!? 過保護な兄さんや父さんから離れるためです。
だから、密偵も何もつけるなって言ったのに…
そこまで僕が弱いと思ってるんですか!? いい加減にしてくださいよ!!僕だって、もうすぐ高校生になるんですよ!? いつまでも、何もできない小さな子供だと思わないでくださいっ!!!」
「何を言っているクリフェイド!? お前は私たちからしたら、まだ小さな子供じゃないか!」
二人の言い争う声はさらにヒートアップ。
「だったら、なにも密偵なんかつけなくても他にもあるでしょう!?方法が!!!」
が、ここでヒューが爆弾発言を落とした。
「ちがう!私はお前にシャルに盗聴器を付けさせただけで、密偵などつけていない。あそこの密偵二人は二人共、父さんの部下だ!!」
おいーーっっ!!!なに言っちゃってくれてんの!!!?この人っっ!!
クリフェイドの鋭い目を向けられた二人の部下はヒューを心底恨む。
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