-Zero-(中学編)

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さらに険悪さが増したかと思ったそのとき――‥ 「ちょっとさー、君たち。俺らの仕事横取りしないでくれる――?」 理事長室の仮眠室から、アスベルとアスベルの父親を引きずるようにして出てきた厳つい身体の理事長のSPの一人が言った。 ん、この声は――‥ トランシーバーから聞こえる声に王は耳を傾け、ほぅ… と面白げに目を細めた。 「は!?何ですか?!」 関係ない人間が口出ししないでください!!というクリフェイドに、目の前の厳つい身体の男は溜息つくなり、かけていた黒のサングラスを外し、着ていた上着を脱ぎ捨てる。 その上着と身体の間にはたくさんの詰め物が挟まっており、それを床に投げ捨てると男は厳つい身体からスマートな身体へと変わった。 コキッ、コキ… 「あー… 肩凝った。ったく、こっちは潜入捜査までしてたっていうのに、人の仕事を横取りするかなぁ?」 クリフェイドたちに嫌みを言う目の前の青年はまだ若い。年齢で言えば二十代前半くらいだ。肩まで伸びた綺麗な金髪を後ろで一つに束ね、クリフェイドに嫌みを言う目は碧の瞳。 クリフェイドは自分が関心持たないモノにはとことん興味がない。よって、知ろうとしない。目の前の人物がそうだ… クリフェイドの周りは突然現れた青年の正体に驚きア然とするも、クリフェイドはただ首を傾げるばかりだった――‥。 .
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