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「……………」
クリフェイドはただ無言で目の前の青年を見上げる
この、嫌みったらしい喋り方… 前に会ったことがあるような‥
クリフェイドの食い入るような視線に気づいた青年は片眉を吊り上げた
「え?なに??君、まさか俺のこと覚えてない? 俺と会うのはこれで二度目になるんだけどー…
覚えてないんなら、君の記憶力悪いんじゃない??」
にこやかにクリフェイドに告げる金髪碧瞳の青年は黒い笑み・・
あ、思い出した…
「あなた…っ!
あの時の、超嫌みな補導警官じゃないですかっっ!!!」
クリフェイドは、ポン!と手を叩く。
「…嫌みな補導警官だって?」
青年は口元をヒクヒク…
「"超"が抜けてますよ?……っていうか、大人気ないところは相変わらずなんですね。精神年齢はお幾つなんですか?」
これもまたクリフェイドも笑顔ではなく、無表情で聞き返す…
「君のほうこそ、ここの病院行ってきたら?欠陥だらけなんじゃない??」
自分の頭をコンコンと軽く指で叩き言う青年、もちろんクリフェイドも黙っちゃいない
「失礼ですね。あなたと一緒にしないで下さい。だいたい、僕は嫌いな人間しか記憶から抹消しないんです。脳に異常があるわけないでしょう」
暗にクリフェイドは、お前が嫌いだから忘れてたんだと言っているのだ。
「へぇ、そりゃあ気が合うねぇ…
(ニコッ)俺も子供って嫌いだよ。特に君みたいに悪知恵が働いて可愛げがなくて…
"超"生意気な子供は特にね」
クリフェイドに仕返しとばかりに青年も"超"の部分だけ特に強調していうところは…
見るからに、本当に大人気ない。
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