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「く、クリフェイドっっ!!!殿下にその口の聞き方は…… って、いつ知り合ったんだ!?」
は?今なんて… 殿下って言った!?んな馬鹿なッッ!!!!こんな嫌みったらしい男が王子だって!?
ヒューの声を筆頭に…
「おい!そこの子供っ!!アゼル殿下に何だ!!その口の聞き方は!!!?」
「ちょっとちょっとー ? あのねぇ、今の俺は王子じゃなくてインターポール幹部なの!殿下って呼ばないでよ」
同じく潜入捜査していた警官がクリフェイドに突っ掛かる…
なんだって!?この嫌み補導警官が… インターポール幹部な上にアゼル王子!? アゼル王子って言ったら… 第二王子じゃないか!!!
確か、前王が不運なる事故で亡くなって… 妃は病で亡くなり、二人の子供で当時、第一王子だった若き今の現王が後を継いで…
その現王には下が二人いて、二番目の王子がアゼル王子、三番目の王子が… アシス王子、だった気がする‥。
じっ… と信じられない、まるでこの世の終わりだ、みたいな表情でアゼルを見上げるクリフェイド、
「言っとくけどねぇ家出少年、俺は実力でインターポールの幹部にまで昇ったの。…そんな疑わしげに見ないでくれる?」
初めて知った奴の正体…
第二王子アゼルの印象はクリフェイドにとって最悪だった-。
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