-Zero-(中学編)

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「はぁー…面倒くさいですけど、しかたないですね。実は、アスベル君のお父さんと会ったのは二度目なんです。昨日、隙をついて僕は理事長室へ忍び込んだんですよ… そのときは、アスベル君のお父さんが疲れきって眠っていたので勝手に――‥ 血液を採取して、その場でビタミン剤と中を清浄する薬を投与しました。よって今、彼に飲ませたのは… 今さっきまで身体に篭っていた熱を冷まさせる薬です。一瞬、熱くなったのは身体に篭った熱を一気に集めるため、次に寒気を感じたのは… 集まった熱を外に逃がす、言わば、汗となり水蒸気となったわけです。身体に篭った熱を逃がしたんです、お父さんのほうはもう大丈夫でしょう… ただ、問題はアスベル君ですね」 クリフェイドの言葉にアスベルの父親は、ハッ!とクリフェイドを見る 「アスベルは…っ だったらアスベルは何故良くならないんだ!!!?」 アスベルの父親はクリフェイドに縋りつくように訴える。なぜ、息子は今も苦しんでいるんだ?と‥。 それにクリフェイドは、つまらなさそうに言った 「簡単なことですよ。 彼の場合、特殊なケースなんです。 中で薬に対し、拒絶反応が起こってるんでしょう。しかし、時間が掛かりすぎですね…」 今だ呻き声を上げるアスベルを見つめるクリフェイドは何を思ってか、アスベルに近付いていく。 .
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