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クリフェイドがヒューたちに迷惑げに言った途端、アスベルの呻く声はさらに大きくなり‥
ハッ!と顔を上げクリフェイドは叫んだ
「彼から離れて下さい」
黒スーツの男たちはクリフェイドの言葉に直ぐにヒューたちを引きずって引き離す。
「な、何をするんだ!!?アスベルっ!アスベルアスベルっっ!!」
アスベルの父親も抵抗するも、圧倒的な力の差でそれも無意味と成す…
「まったく、君の弟は何をしようと――‥」
アゼルが呟いた途端、アスベルが何かを口から吐いた
「ぅ゙ッ!ア゙ッげほーーっ!!!」
ビチャッッ!
「…ゼェッ…―ハァ……ゼェッ…」
嘔吐し、口の中に残る酸の苦味にアスベルは苦しげに顔を歪ませる。
皆が安堵したつかの間、クリフェイドだけはアスベルが出した嘔吐物を鋭い瞳で睨みつける…
そこには、うにょうにょと気味悪く蠢く物体が・・・。
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