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「会長は、貴方々の悪行を耳にしましてね… 学園に入って半年後、もし本当なら身内の醜聞を広めるわけにはいかない、
と、僕にそこの二人を探ってくれないかと依頼してきたんですよ。自分が動けば二人の耳に入る、そしたら警戒されるからと…。
お金も貰いましたし、断れませんし‥ なにより、師のご友人の頼みだから断るに断れないし、あのジ…師匠は依頼金半分を持ち逃げするし」
師匠?
「クリフェイド、師匠とは一体なんのことだ? というより…
いつ知り合った?」
「え?そこの補導警官に強引に補導されそうになったとき… ですかね」
"そこ"を特に強調してアゼルをチラ見するクリフェイドにヒューは俄に眉を寄せた。
「なんかさぁ、言葉に刺があるよね。一応弁解させてもらうけど、俺は悪くないよ?深夜に出歩くガキが悪いんだから」
ヒューに睨まれたアゼルは弁解すると同時に"ガキ"を強調して言った。
「…で、自称、師匠と名乗る人+α+βが見事に撒いてくれたんですよ」
「いや、人の次のα+βが全く意味がわからないんだけど」
「………気にしないで下さい。僕も極力、あの人たちと関わりあいたくないので」
というクリフェイドは遠い目をして言った。
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