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彼女のスマホの機種は相当に古く、画面にも傷が入っており年季を感じさせる。
「お、コラッタゲットだぜっ、何かサトルの弟に似てない?」
そういって真希は俺の手を掴んだまま、満面の笑みと携帯を見せつける。
「似てないし、俺の弟はザブングル加藤似だよ。どちらかといったらお前の妹の方が似てるだろ」冷静に告げて時計を見る。「後15分だな。ルアーが切れる前にピカチュウ出てくれたらいんだけどな」
「……そうだね」
真希(まき)と約束してしまったのだ、ピカチュウを必ずゲットすると。
彼女との久しぶりの接点に心は高鳴っていく。
できることなら、このまま彼女の心までゲットしたい、と俺の心臓がいっている。
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