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「その代わりお昼御飯は腕によりをかけて作るから期待していなさい」
「了解。
瑞枝の料理は美味いから期待しておくよ」
瑞枝は客観的に見てもスレンダーでとても可愛い。
端整な顔立ちはアイドル顔負けだろう。
パッチリと開いた瞳で見つめられると、何となく気恥ずかしい。
こ、これは仕方ないだろ。これでも健全な男子高校生なんだからさ!
それにそんな可愛い女の子が料理を振る舞ってくれるっていうんだから、やる気は充分。
倉庫整理でもなんでもかかってこいって感じだ。
「よろしい。
私は境内の掃除をしてるから、何かあったら呼んでちょうだい。
あ、それと倉庫の奥には台座に突き刺さっている日本刀があるけど気にしないで」
「いや、それはすげえ気になるんだけど。
なに台座に突き刺さっている刀って? 抜いたら勇者にでもなれるの?」
ゲームや漫画でよくあるよね。
主人公が封印されていた伝説の剣を抜いて世界を救うお話みたいなの。
そんなこと有り得ないとわかっていても興味はある。
男の子なんだもの。
「……
そんなんじゃないわよ。
ま、興味があるなら抜いてみれば。絶対に抜けないけどね」
今の間はなんだろう?
あ、いや、そんなことより本当に抜けるか試していいのだろうか?
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