帰郷

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僕は、お笑い芸人になるために、どうしたらいいのかもわからないまま上京した。 まずは、アパートを見つけて住む場所を確保し、アルバイトを見つけた。 上京して1ヶ月ほど経って生活が少し落ち着いてから、お笑い芸人になるための活動を開始することにした。 お笑い芸人になるには、お笑い芸人を目指す人が集まるスクールに入る方法があるが、入会金や参加費用、授業料など、ある程度まとまった費用を支払わなければならないため、お金がない今の僕には無理だと判断した。 次に、プロダクションを目指して、ネタ見せやライブへ出るためのオーディションがあることを知り、これを片っ端から受けた。 オーディションは、雑誌やインターネットで応募を見つけて受けたが、なかなか合格をもらえず、そんなに甘いものではないと実感した。 そうこうしているうちに、お笑い系の劇団があることを知った。 お笑い芸人になることは容易なことではないと実感した僕は、手っ取り早くお笑い芸人になろうという考えを捨てることにした。 いくつかあるお笑い系の劇団の中で、お笑い本舗という劇団を見つけた。 ここは、公演のお手伝いに参加したり、ワークショップに参加することができるが、すぐに入団が認められるわけではない。 それでも、少しでも望みがあるならと考えて、まずは公演のお手伝いに参加することにした。
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