ナツのセイ

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情けないくらい、好きみたいだ。 なんで今まで気が付かなかったんだろう。 「なんで謝るの?」 「だって、気持ち悪いだろ?」 「気持ち悪かったら手なんか繋がないよ!」 「ああっ、ごめんっ」 条件反射で謝ってしまう。 「蓮っ」 「はいぃっ」 彗が持ってたたこ焼きが地面に落ちる。それに気を取られていたら、俺の両頬を彗の冷たい手が包んだ。 目が合って、お互いの鼻先が触れるギリギリまで顔が近付いた。 「す…い……?」 「いつから?」 彗の息が顔にかかる。 「いつから俺のこと好きなの?」 「…気が付いたのは昨日、だけど」 「昨日!?」 何かまた怒らせたっぽい。ううう…。
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