ナツのセイ

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彗のかけてる眼鏡をとったら、丸い大きな目がよく見えた。 「見える?」 「見えないから、もっと近付いて」 そんな風に煽られたらたまらない。 彗のお望み通り、お互いの鼻先よりもその先まで距離を縮める。 口唇が軽く触れて、もう一度、確かめるようにまた触れる。 「たこ焼き食べる前で良かった」 彗がそう呟いたから思わず笑った。 「たこ焼き、また後で買って食べよ」 「うん」 「その後は彗を食べていい?」 今度は彗が笑った。 その額にキスすると、俺の口唇にキスを返してくる。
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