155人が本棚に入れています
本棚に追加
天馬がまるで光を当てたガラス細工の様に輝きだすと、瞬時に弾け部屋中に弾けた光の量子で埋め尽くされた。しばし口を開けたまま呆けていると、光ったままの天井からゆっくりと何かが降りて来る事が解った。
「、、、、何?人?なのかな、、、、、光る空飛ぶ、、、、、、変態ぃ?」
酔っているのか元からそう言う人間なのか自分でもよく解らなかったが、そう呟いたその時だった。ゆっくりと降りてくるのが男であると気がついたのは。しかし、問題はそこでは無かった。
獣のマントに青く金縁で豪華に装飾された鎧。その腰には中世ヨーロッパで使われていた様な、使い込まれている事が見て解るような剣を携えていた。背中から降りて来ていた為。鎧の背中に丸い盾が隠されている事も見て取れた。
「何!オタクが空から降ってきた!、、、、、、、、あ、でもイケメンだ」
降りきった男の顔を見るなりそう呟いた。どういう訳かこの男が机の上に降り立つと同時に異様な光景は全て無かったかのように静まり返っていた。つまりは普通の四畳半のテーブルの上に甲冑男が寝そべるある意味、異空間である。
男の顔をマジマジと見た。目鼻立ちはクッキリしており、髪の毛が何故か全て上を向いた怒髪天であった。パンクロッカーがコスプレでもしたかのような違和感ではあったがアタシは思った。
ーーーーーーーーイケる!!
有り体に言えば好みの顔であった。しかし、いかに好みの顔立ちであってもコスプレはどうかとも思ったが、取りあえず机の上に寝ていた男性に掛布団だけすると、自分の分の布団を隣に敷き直し寝る事にした。
最初のコメントを投稿しよう!