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この世界には古来より、『魔法』というものが存在していた。
かつてこの世界を創ったとされる『リボー』という名の一本の樹がある。その根は世界中に広がり、一つ、また一つと新たな芽を吹かせていった。
そのリボーの樹が生み出すものの中に『魔力』と呼ばれるものがある。この魔力を生物が体内に取り込み、操り、放出することによって魔法は生まれる。
魔力は、この世界の在りとあらゆるものの源と言われている。
かつてリボーの樹は、魔力から四つの生命を誕生させた。土の生命、風の生命、火の生命、水の生命……この四つの生命とリボーの樹が力を合わせることによって、この世界が出来上がった、とされるためだ。
現在ではこの四つの生命は『始源の生命』と呼ばれ、一般的には『精霊』という名前で呼ばれる。
そしてリボーの樹もまた『世界樹』または『神様』と呼ばれ、この世界に生きるものから親しまれている。
――『リボーランドの成り立ち』3ページ
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