ある子どもの夏休みの日記より

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8月9日(火) 天気:わかんない 今日も平和の日だ。今日は祝日ではないけれど。 お父さんが、明日はたまの休みだから、色々なところに連れて行ってくれるって言って、この前は遊園地の約束を破ってごめん、今度ぜったいに遊ぼうな、と言ってくれた。 それを聞いていた母親は、こどもロボットに向かって、バカみたいと言っていた。そして、いつまでもこどものふりするな、と、母親から怒られたので、怒られるのはいやだから、こどものまね事をしないように、一生けん命大人のふりしている。 8月10日(水) 天気:わからない 母親が、父親に向かってどなっている。 ロボットにそんなことをしても、時間と金のむだよ、あのロボットは、こどものふりをしているけれど、ただの鉄のかたまりなのよ、 あなたどうかしてるわ、 と言ったのだけれど、 父はどうかしているのは君の方だ、君は神経のやまいにおかされて、いつの間にかおかしくなっているんだと返していた。 ぼくがロボットかどうかなんてことはどうでもいい。 父よ母よ、 どうか仲良くしておくれ。
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