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「やめろ、気持ち悪い……」
「うぅ、女の子に向かって気持ち悪いなんてひどいですぅ」
「うるさい。ゴ(以下自主規制)のくせに」
「あ、でもそこは信じてくれるですね」
「アホ。んなわけあるか」
「むむっ。では――」
コーカは突然、すっくと立ち上がった。
「もうバレてしまったので証拠を見せましょうではないですか。フォームチェンジしますのでご覧あれです!」
止めるような間もなく、コーカの身体が眩しく光り輝いた――。
それから先は、ぜひとも割愛させて頂きたいような映像が浩太の目の前に公開された。反射的にのけ反っていた。さらに本能的に、新聞紙を手に取ろうとした。
そのタイミングで、再び光輝き、コーカが人間の姿に戻った。
「い、いま叩こうとしたですね? 殺る気でしたよねっ?」
人間の姿に戻ったコーカ青ざめていた。が、本当に青ざめたかったのは浩太のほうだ。
目の前に、ゴ(以下自主規制)の女の子がいる。なんというファンタジー。いや、なんという地獄。インフェルノ。不思議の国にでも迷い込んだだろうか。しかも案内人はゴ(以下自主規制)だ。
「ああ、まさか、ほんとに、ゴ(以下自主規制)だったなんてっ! そんな! バカな! アホな!」
もう、やけくそだった。
「えっへん」
腰に手を当て胸を反らすコーカ。ワンピース越しの胸はつるぺただった。
「ふざけるなぁ!」
浩太は再び新聞紙を手に取った。
「にぎゃああぁ――」
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