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そんなところに春樹も登場。
「大丈夫かあんた、怪我とかないか?」
「う、うん…。大丈夫や…!お兄ちゃんおおきに!」
「ツバキも大丈夫そうでなによりだよ。って、あのおっさん…。中学生に手出そうとしてたのか…。情けない話だ…。」
「失礼やな!うちはもう立派な高校生ですぅー!」
「は?」「え?」
俺と春樹は顔を見合わせそして女の子の顔をみる。
驚くのも無理はない。春樹も気を使って中学生と言ったのであろう。俺には小学生にしか見えない。
「なんやねん、人の顔ジロジロと見て!あぁ!もしかして、バカにしてるやろ!?いくないねんで!?バカにするのいくない!」
「いや、正直すまんかった。小学生とばかり思ってて…。すまん…。」
「やめて!?虚しくなるから!やめて!?」
「確かに僕らと同じ制服を着ているな。本当に高校生なのか…。って!ツバキ!学校!」
気づいた時には既に遅く、遅刻の時間よりもさらに15分ほどオーバーしていた。
「あかんやん!ちこくちこくぅ!!走らな!」
「お、おう!走るか!そう言えばお前、がくねんは?」
「お前とちゃう!うちには夏樹 青葉って名前があんねん!そんで2年生や!2-6!」
「僕らと同じ学年…だね…。気がつかなかったよ。」
うちの学校は一学年につき7クラスあるマンモス校だ、そして俺と春樹は1組。気づかないのもむりはない。
そして俺たちは学校に着くと互いのクラスへと向かった。
もちろんの事ながら俺は担任の先生にしこたま怒られた。
なぜか春樹は注意程度ですんだみたいだが…。
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