*3rd Story*

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【千晃side】 仕事を早めに終わらせた私は待ち合わせ場所に約束より早く着いた。 「ちょっと早すぎちゃったかなー。」 仕方なく、近くのカフェで休憩しに行こうとしたとき…… 「あの、伊藤さん……だよね……?」 振り返ると、彼だった。 そして、お連れさんを見てみると…… 千 「えっ……」 真 「久しぶりやな、千晃。」 嘘でしょっ……。 なんで真司郎がいるの……。 隆 「真司郎、知り合いなの?」 真 「2年前、急にいなくなった彼女や。」 隆 「え……?」 千 「…………」 私はただただ黙ってるしかなかった。 真 「ここじゃあれやから、そこのカフェで話 そう。」 隆 「そうだな。」 そうして、私たちは近くにあるカフェへ移動した。 隆 「あ、これ!」 千 「え、これどうしたの?」 隆 「手当してくれたお礼!」 「本当にありがとう。」 千 「そんな!わざわざ、こんなかわいいのを わざわざありがとう!」 素直に嬉しかった。 花がモチーフのかわいいブレスレットを貰えるなんて。 けど、真司郎は無表情だ。 というか、不機嫌そう。 そりゃ、そうだよね……。
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