*1st Story*

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「俺はなんで生まれてきたんだ……?」 「俺はなんで生きてるんだ……?」 「俺は……俺は……」 「あの……大丈夫ですか?」 「え……?」 上を見上げると、すごく綺麗な子が俺を見てる。 「あ、すいません。」 「大丈夫です。」 「家帰らないんですか?」 「あ……えっと……」 俺はなにも言えなかった。 ただただ、座り込んでいると…… 「あ!怪我してますよ!」 「あ……こんくらい平気です」 「ダメですよ!悪化したらどうするですか?!」 「いや、本当に大丈夫なんで……」 「もしよければ手当しますよ?」 俺はびっくりした。 こんなに心配してくれる人がいるんだと思ったことなんて、久しぶりだった。 「……お、お願いします……」 「よろこんで(´ `*)ニコッ」 本当は行ってはいけないと言い聞かせてた。 けど…… もう少しこの人と居たかった。 もう少しこの笑顔を近くで見ていたかった。
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