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【隆弘side】
彼女に助けられてから1週間ほど経っただろうか。
未だに俺は彼女に連絡をしていない。
どんなお礼をしたらいいのか、わからかったからだ。
「どうすればいいんだろう。」
「あ、そうだ!」
あいつに聞けば、いいアドバイスをもらえるかもしれない。
そう思って、あいつに聞きに行った。
隆 「真司郎ー!!」
「朝からうるさいで?にっしー。」
隆 「ごめんごめん!」
「ちょっと相談に乗ってほしくて。」
彼は與真司郎。
すっごく女子にモテててる割には、女子にあまり興味がないんだ。
でも雑誌とかをよく読んでるから、女子のことなら、だいたい真司郎がよく知ってる。
だから、あの日のことを相談したんだ。
真 「なるほどなー。」
隆 「ねぇ、どうすりゃいいの?」
「自分でお礼するとか言っておいて、なん
にも分かんないんだよ……。」
真 「どんな子なんや?」
隆 「小柄でかわいくて、気遣いがすごく優し
くて、笑顔が素敵な子!」
真 「じゃ、その子に似合いそうな物やな。」
隆 「アクセサリーとか?」
真 「まぁ、そんな感じかな。」
似合いそうな物か。
なにがいいのかなー。
そんなことを考えてたら、真司郎が
真 「なぁ、俺も会ってみたい。」
隆 「え?」
びっくりした。
女子のことには詳しいけど、興味はない真司郎が会いたいだって?!
真 「お世話になってる同僚として、あいさつ
とかお礼しなきゃな。」
隆 「うーん、まぁ聞いてみるよ。」
なぜか、素直にOKが出来なかった。
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