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好き、嫌い。大好き、大嫌い。
愛してる、愛してない。
許したい、でも許せない。
その振れ幅はだんだんと大きくなって、糸はいつか、切れてしまうのかもしれない。
私は視線を上げた。
「電話かけてたの、私だよ」
篤志が一瞬目を見張り、息を飲むのがわかった。
終わりだ、と思ったとたん、私は小さく叫んでいた。
「知りたいでしょ。どうして番号がわかったか。あのね、まずあの同窓会に出てた人たちに電話したの」
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