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「里華」
「ああ大丈夫だよ。ちゃんとあなたとすごく仲のいい人たちは外したから」
「里華」
「それでね、深沢くんや原口先輩や、元田さんたちとは飲みにも行った」
「里華、もういい」
「そうそう、それで深沢くんちのリビングボードに年賀状が貼ってあって。それで電話番号」
「里華!」
小さく叫んだ篤志の、その胸にどん、と抱きしめられて、私は自分が泣いていることに気づく。
「もういいよ。……里華のこと、そんな風に追いつめたのは、僕だ」
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