お狐様とアイス

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A「ん。アイスやるよ」 B「これがアイスなのか! 初めて食べるのじゃ!」 A「初めて? 何百年も生きているのに?」 B「ワシはこの神社の神使じゃからの。神社から出ることは出来ぬ。ゆえにここにない物を食べることは不可能なのじゃ」 A「そうなのか……。じゃあ、また持ってきてやるよ」 B「まことか! 約束じゃぞ!」 A「ああ」 B「では、これは明日のために半分残す必要はないな。全部いただきますなのじゃ! うまい! うまいのじゃ!」 A「……そんなに喜ぶ顔が見られるなら、いくらでも持ってきてやるよ」 B「ん? 何か言ったか?」 A「いや、何も。アイスが溶けるから、早く食ったほうがいいぞ」 B「言われずとも食べるのじゃ!」
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