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「食うか?」
「え!?わかるの!?」
突然、差し出されたアイスに驚いた。
「わかるに決まってんだろ」
「……そっか」
彼とは幼い頃、一緒に遊んだ仲だ。
でも、大きくなるにつれ見る世界は離れ、もう二度と交わることはないのだと思っていた。
久しぶりに会う彼。
私のことなどわからないと思いつつ、それでも懐かしくて隣に座った。
……けど結果は。
「いくつになってもおまえのこと、忘れねーから」
「……ありがと」
人間の彼と稲荷の私。
それでも私たちはやっぱり、幼馴染みだ。
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